北海道のスーパー、ダイイチ(4577)が2021年度第2四半期の決算を発表しました。
結論から言うと順調そのもの。
コロナでまとめ買いする傾向が顕著(けんちょ)。1人当たりの購入品数が増えてます。いろんなお店をまわるのはコロナで怖いし、もう日用品もダイイチですませよ!って感じでしょうか。
逆にダイイチに限らずスーパー勢はアフターコロナは揺り戻しで少し苦戦するかもしれませんね。(ただ成長トレンド続く限りホールド)
売上・利益など【ダイイチ(7643)2021年度第2四半期】
伸びはゆるやかですが売上・利益ともに前期比増。
補足資料読むと、1人当たり買上点数が伸びてます。あと客数は減ってるけど1点あたりの単価は伸びてるんですね。
- コロナで外出怖い
↓
- スーパーに行く頻度減る(客数減)
↓
- 外出したくないので食料品のついでに家で着る服やおうち時間のための本など買う。あと外食が極端に減ったから食料品ちょっと豪華なものを買う(1点単価増・1人当たり買上点数増)
ってことだと思ってます。
資料で見ても日用品の伸びは他を上回ってます。
ダイイチは小売り界のトヨタだと思う
さてタイトルの件、ちょっと誇張しすぎな感じはありますが、書いた真意は原価低減にあります。
トヨタのお家芸と言ったら「乾いたぞうきんをなお絞る」。カイゼンですよね。
ダイイチも、決算資料に毎回
1.粗利益率の目標達成のための仕組み作り
2.人手不足の解消と人時生産性の向上
を重点項目の上位に挙げてます。
そしてほぼ毎期、結果が表れてます。
上のグラフはダイイチの粗利益率です。
宣言通り徐々に改善傾向。
ちなみにこのグラフ、4年しかさかのぼれてないですが、7年前(2013年)の粗利率は23%でした。
つまりなんと7年間で約4%の改善(23%→27%)
売上高利益率(ROS)が10%あれば優秀と言われるなか、原価だけで4%の改善は素晴らしいです。
経営層の原価改善の声かけにしっかりと現場が応えている企業だと思います。
今後も応援していきたい企業の1つです。
それでは。Go for it!