書籍や他のブログで面白いと思った投資法3選

株の話題

株価は利益に比例するので、成長が見込める企業に投資をするのが王道です。

が、株は王道だけにあらず。他人が思いもつかない黄金パターンを編み出しそれで勝ち続ける人がいるのも事実。

この記事では僕が今まで読んだ書籍や他の方のブログでこれは面白い!と思った投資法を3つ紹介します。

景気ウォッチャー投資法(野田聖二さん)

景気ウォッチャー調査ってご存じですか?

毎月行われる景気調査の1つです。「短観」が企業の総務や経理など”なかの人”が回答するのに対し、景気ウォッチャー調査は景気の動きをより機敏に察知する”最前線”の人に現状と先行きについて聞くもの。

ちなみに景気の動きを察知する”最前線”の人はこんな人たち。

  • スーパー、コンビニ、家電、乗用車などの販売員
  • レストラン、スナックなど店員
  • タクシーの運ちゃん
  • 人材派遣会社、職業安定所の職員 などなど

日々の景気を肌で(時には身銭で)感じる人たちでしょう。

で、景気ウォッチャー投資法とはこの「景気ウォッチャー調査」に基づき”機械的”に売買を行うというものです。

具体的には

  • 「現状判断」が前月よりも1.0ポイント以上改善し、かつ「先行き判断」も改善すれば「買い」。
  • 「現状判断」が前月よりも1.0ポイント以上悪化し、かつ「先行き判断」も悪化したら「売り」。
  • 上のどちらにも当てはまらなければステイ(保有していれば保有したまま)

という非常に単純明快なルール。(購入には日経平均や東証2部などのインデックスを推奨してます)

この投資法を考案された野田聖二さん、本も出されてます。昔、読んだときは、「”機械的”に売買を行う」のが衝撃でした。なにも考えなくて儲かる!そんな楽な投資法あるのか!?と笑

で、気になる投資成績はというと本のタイトルにあるように年間20%超。バフェット並みの投資成績。(著者のブログで同投資法の結果が更新されておらず足元は分かりません)

ブログで当時の売買シミュレーション損益を公開してますが、見事に上げ下げの波の初動で売買できていることがわかります。

面白い投資法であると同時に、全国の販売員さん店員さんの景気を見る目はさすがと感じます。

変な社名投資法(ピーターリンチ・エナフンさん)

アメリカの著名投資家ピーターリンチが著書の中で説いた 「割安株の傾向」の1つを、日本のサラリーマン投資家エナフンさんが日本株で検証したもの。

ピーターリンチの説いたその「割安株の傾向」は単純明快。

それは社名が「変な名前」だということ。・・何それ?と思われるかもしれません。

権謀術数、欲望が渦巻く株式市場でそんな簡単な理由で買われなくなるなんて・・

エナフンさんは実際にこの仮説を検証してみせてます。

具体的にはエナフンさんのブログを見てほしいですが、ドラッグストア、外食などのカテゴリで変な名前の企業をピックアップ(この辺はエナフンさんの主観も入っていますが・・)。変な名前の会社とそうじゃない会社の割安度やその後の株価の推移を比べています。

たとえば、ドラッグストア業界に例をとると

ex.

・コスモス薬品

・ツルハホールディングス

・日本調剤

 ‥etc

ゲンキー

という業界一のおもしろネーム「ゲンキー」という会社に目をつけます。

で、当時の業界20社の実績PERを順位付けしたところ、変な名前であるゲンキーが断トツで割安だと確認します。(財務や成長性は他と遜色ないにも関わらず)

ピーターリンチの著書の中ではこの傾向となる理由を

  • ファンドマネージャーがこんな名前の株を買ってると客が不安に感じる
  • もしリターンが思うように出なかった場合、こんな変な名前の会社を買ってるからだ!と客に言われる

などを挙げてました。

たしかに、何も分からない客だったら何がゲンキーだよ!フザけんなよ!と思うかもしれません・・

こうした強者が出来ないゆがみをつくのが個人投資家の戦い方。ぜひご参照ください。

ちなみに僕がいま逆に上場企業で一番カッコいいと思う名前の会社は、装着型ロボットの「CYBER DYNE(サイバーダイン)」です。(ターミネーターを生み出した会社と同じ名前ですよね)

この会社の予想PER、計算したらなんと約2600倍でした。超割高。というかもはや異常値。

カッコいいからみんな欲しくなっちゃうんでしょうねー。株も人も中身で勝負。

東証2部新規上場初値買い投資法(紅の鹿さん)

こちらは様々な投資法を仮説検証し、結果を出されている個人投資家ブロガー紅の鹿さんが編み出した投資法。

手法は

  • 東証2部に上場した銘柄を初値買い
  • 東証1部指定が発表された翌日の初値で売却する(それまでずっと持ち続ける)

というのもの。

こちらも機械的に売買すればいいというガチガチのルール投資。

残念ながら2019年2月に「市場再編」を理由に実証を打ち切りされましたが、それまでのパフォーマンスは目を見張るものがありました。

盲点なのは、東証2部とはいえ上場した銘柄を「初値」買いしてることですね。

IPO投資を見てると感じますが、初値は比較的高い値がつくイメージがあるので、そこで買ってしまうことがもったいなく感じるのですが、あえてそこを買いに行く投資法を発見されたのはスゴいです。

くわしく知りたい方は紅の鹿さんのブログをご覧ください。

常に新しい投資法を模索されてる方です。

以上、僕がいままでで面白いと感じた投資法でした。

それでは。Go for it!