秀吉と言えば史実・創作いかんに関わらずその才覚を示すエピソードが豊富。
- 寒い日に信長の下駄を懐に入れて温めていた話
- 墨俣に一夜にして城を作った話
などビックリする話ばかり。
あーやっぱ百姓から身起こして天下取る人は最初からモノが違うわって感じですね。
そんな秀吉についてこんなエピソードは知ってますか?
大河ドラマ25年、信長の野望18年、太閤立志伝17年の戦国オタクである僕が、いままで全く聞いたことがなかった戦国エピソードを入手したので紹介します。(出典:雨窓閑話)
秀吉の三方よし(雨窓閑話)
秀吉の生け垣
秀吉が若く信長の家来になる前の話。
清州城の外堀にあった武家の家の境界に、秀吉がせっせと生け垣を作り始めた。
その武家は最近結婚したばかり。
「ご新婚のお武家様を思い、ご家庭のプライバシーが守られるために」
という趣旨で自ら植樹して生け垣を作って行く。
また
「手入れも必要ありませんよ。すべて私が面倒を見ますから。ご安心を」
とまで言う。
家主はその申し出をありがたく受ける。
評判を呼ぶ秀吉
さて、気づくとその家の周りだけではない。
何軒もの家で同じように言って生け垣を作る。
秀吉の働きは、武士たちの間で評判になり好感を持たれる。
春がきて樹木の手入れの時期が来た。
すると秀吉は本当にやって来て、一軒一軒生け垣を手入れして廻っていく。
ざわつく武士たち。
だれかが
「信長様に言って足軽に取り立てよう」
と言った。
武士たちの噂を受けて、信長は秀吉に会うことにした。が・・・
怒る信長
「お前、いったいいくら儲けた!」
秀吉に会ってすぐ金切り声で怒鳴りつける信長。
「お前が植え込みに用いたのは『うこぎの樹』。これを煎じて飲めば腹痛に効くという。陽当たりのよい場所に植えて葉を取り入れ、薬屋に売れば、最初の費用こそかかろうが、それ以上かなりの利益が出ていたはずだ!」
さすがは信長。幅広い知識で秀吉の狙いを見抜いていたのです。
秀吉は
「ははっ儲けは全てお納めいたします」
と言う他なかった。
ただここから信長の賢明なところ。
「脅し盗れば罪になる。しかし喜ばせて儲けるなら商売。そのように考え実行できる人物は、それほど多くない」
として秀吉を即座に城内の薪・炭などの調達係に任命した。
まとめ
いかがだったでしょうか。
いかにも秀吉らしい賢いエピソードですよね。
ま、たとえ必要だったとしても、許可なく庭に樹木を植え始められたらなんだコイツってなりますけどね!
ザ・フィクションでしょう。
でも関わる人がみんな得する視点っていうのは大切ですね!
それでは。Go for it!
出典:雨窓閑話