おうちで過ごすしかないこの時期。
Amazon Primeで書籍をあさっていたら見つけた本。いい本で目頭が少し熱くなりました。
良かった場面をダイジェストで切り抜いていきます。
あらすじ【運転者 書籍レビュー】
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保険営業マンの主人公。
妻と娘ひとり。
給料は完全歩合制。にも関わらず、大量の契約のキャンセルに落ち込んでいた。
これで給料は大幅減。予定していた家族旅行も行けない。おまけに娘は反抗期で不登校。
実家では母の介護問題。いつも自分が出かける時だけドシャ降りの雨。
そんな最悪な時に現れた1台のタクシー。
そのタクシーは主人公のとある秘密を知った「運転者(運を転じる者)」だった。。
◆
この『運転者』がグッと胸に迫ることを教えてくれます。
教訓めいた話が多く、自己啓発本のテイストが強いです。がストーリーがあることでスッと頭に入ってきます。
『夢をかなえるゾウ』に似てますね!
よりストーリー性がありますが。
(もちろん教えてくれる内容も違います)
刺さる言葉【運転者 書籍レビュー】
「運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。機嫌が悪い人は、最高の運気がやってきている場にいても、それに気づかないでイライラして、早くその場を立ち去りたいということばかり考えるんです。」
ありますね〜イライラして早く終わらせたいと思っちゃうこと。
ここでは”幸運を逃す”って書いてますけど、”情報を逃す”ってのもありますよね。
『上機嫌な人は人から話しかけられやすい ⇒ 色んな情報が入りやすい』という。気をつけたい。
◆数日だけ上機嫌で上手くいかない主人公に◆
「報われない努力なんてないですよ。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです。今日頑張って明日実になるなんてどんなに早く育つ種でも無理なことですよ」修一は暗い顔をした。
「それがわかっていても、俺には時間がないんだよ。次の給料日が来るまでになくなった契約分だけでも取り返さなければ終わりだ」
「そんなことで終わりはしないんですよ。収入がなくなっても、仕事がなくなっても終わりなんてないです。そこからまた始めるだけです。その強さは誰にだってあります。だから心配しなくていい。(中略)どん底からまた始める勇気さえあれば、いつかさっきのセリフを言う日が来るんですよ」
「さっきのセリフ?」
「『あそこが始まりだったな』です」
勇気づけられますね!
いつから始めても遅くない。30半ば過ぎても遅くない!
頭頂部が気になりだしても遅くない!
◆バーでたまたまあった路上のギター弾きに◆
・・・「それにしても毎日大変じゃないじゃないですか?だって、来月どころか明日の収入も決まってないじゃないですか。恐くないですか?」
(中略)
「ギターは指先が硬くなるから弾けるんですよ。これってすごいことだと思いませんか?」
「すごいこと……?」
修一は眉間にしわを寄せた。(中略)
「人間の身体は、どんな仕様にも対応できるように、最初はあらゆるところが柔らかくできているんだと思うんですよ。それであることに興味を持って身体を使い始めて継続すると、それに必要な部位が成長したり、硬くなったりして、それをするのに適した身体になってくれるんです。でもその間には必ず『痛み』があってようやく身体がそれをやるにふさわしい仕様に仕上がる。
動物は靴をはかないでも山の中を歩けるのに、人間はどうして靴をはかなければ歩けないのか・・・?生まれてからずっと靴下と靴に守られて生きていたから、足の裏がそういう仕様になってないんですよ。
痛みから逃れるためにずっと靴を使っているでしょ。でもそれを使っている限り、それがなければ生きていけない身体でいることになる。でも思い切って靴をやめれば最初は痛くてたまらなくても、そのうち靴がいらない足ができあがりますよ」
いい例え。人間は慣れるので、一時的に悪環境になっても、なんだかんだその中で生きていけるんですよね。
「会社辞めて独立したい・・・。けど収入源が怖くてやめられない・・・」
みたいな状況の人の背中を押してくれる言葉です。
「世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体なんですよ。結果からもらったエネルギーの集合体じゃない。たとえば娘の頑張る姿を見て、『おれも頑張らないと』と思って大変なことも乗り越えるエネルギーをもらってる。そんな大人が集まって、仕事をして、社会を動かしているんです。
そうやって誰かの努力する姿にエネルギーをもらって自分を動かしているくせに、こと自分が努力するということになると、<今の自分>という、ものすごく狭い世界の、短い期間でしか判断しないので、<運が悪い><努力は報われない>と簡単に結論付けてしまいます。<今すぐ、自分だけ>って考えすぎなんですよ。」
何かに頑張ってる or 挑戦してる姿って見てて面白い。そして勇気づけられます。
初期のダメダメに自分を重ねつつ、その人が成功する姿を疑似体験できるからでしょう。
実はこのブログも挑戦の過程をつづろうとしています。
テーマは「いちサラリーマンが、仕事と関係のない自分の好きなことを仕事にしようともがく」です。
ちなみにホリエモンも「自分の成長をコンテンツにする」べきと言ってます。
「<プラス思考>の別の解釈をしたらどうですかってことなんです」
「プラス思考の別の解釈?」
「あなたがその物語に登場したときよりも、少しでもたくさんの恩恵を残してこの物語を去る。つまり、あなたが生きたことで、少しプラスになる。それこそが真のプラス思考だって言えるんじゃないかと思うんです。
でも、そんな禁欲的になる必要もないと思います。要は貯める運の方が多い生き方をすれば。人生トータルで使った運よりも貯める運の方が多い生き方をすれば、立派に今の自分の役割を果たして生きているって言えますし、トータルでプラスになってるじゃないですか。
誰よりも運を貯める生き方をする。貯めた運の半分くらい使って生きる。それでも誰より得るものが多い。そんな生き方ですよ、本当のプラス思考って。」
教科書的には「他人に奉仕して生きましょう」ってなるんでしょうけど、『自分のために生きて良い』ってところが惹かれます。運を貯める生き方をしたいですね。
まとめ
てかこんなに引用していいんでしょうか。
引用について詳しいこのサイトによると、
引用する場合は、『自作と引用を「主従関係」にする』とのこと。
そうです。この本は、あの大ベストセラー作家「喜多川泰」先生が2019年に発表された待望の作品です。
喜多川先生は学習塾を営むかたわら、塾生の学習意欲を高めたり人生教訓を教える為、毎度授業の前の時間を使って話をしていたが、ある塾生からそれらの話を本にまとめてみたらどうかといわれたのを切っ掛けとし、作家デビューされたとのこと。8作目の『「また、必ず会おうと誰もが言った』は佐野岳主演で映画化もされてます。(wikipdeiaより)
是非この機会にAmazon Primeに入会して、タダでお読みください。
最初から最後まで引用。
からのアフィリエイト誘導。
なかなか運が貯まらんなあオレ。
それでは。Go for it!