2021年シーズンの鹿児島ユナイテッドの監督に、アーサーパパス氏が就任することが発表されました。
パパス氏は2019シーズンから2年間横浜Fマリノスのヘッドコーチを務めていました。
パパス氏…なんかドラクエっぽくて親近感が湧きますね!
果たしてどんなサッカーを見せてくれるのか。来シーズンこそ鹿児島をJ2に引上げてくれるのか。
というかそもそもどんなキャリアの人なのか。
彼について調べてみましたのでお伝えします。
経歴
キャリアスタート(オーストラリア編)
オーストラリア人のパパス氏。
選手としてはケガにより25歳で道が絶たれます。
そのあと指導者の道を本格的にこころざし、大学に再入学などします。
25歳~29歳まででAFCプロライセンスなど資格を取得し、30歳の時にオーストラリア「ビクトリア州プレミアリーグ」のオークリーキャノンFCで監督として就任します。
ビクトリア州プレミアリーグとはどんなリーグか?
調べてみるとAリーグ(オーストラリアのプロリーグ)の一つ下のカテゴリ。
日本はJFLという全国で統一したカテゴリがありますが、オーストラリアでは各州でリーグが行われているんですね。
そこでリーグ最優秀監督などに選ばれたのち、Aリーグのアシスタントコーチに引上げられます。
ただAリーグトップチームの順位は7位と奮わなかったようです。
武者修行(インド)編
その後キャリア3年目でインドに渡ります。
インドのサッカー協会に影響を与えているオーストラリア人コーチとコネクションがあったようです。
ここではインドのプロ “Iリーグ” のチームとインド代表U23を掛け持ちという、ハードワークをしています。
翌年、手腕が評価されたのかIリーグの強豪チームの監督に移籍。・・・が契約途中で体調を崩し、退任。
きっとインドの水と気候が合わなかったんでしょう。インドは相当過酷らしい。
帰国そしてマリノスへ
帰国後、古巣のオーストラリア プレミアリーグのチーム(Aリーグではありません)など2チームの監督を歴任。
3年後、1年間サウジのプロリーグのコーチとして契約。
お待たせしました。
ついにその後来日。横浜Fマリノスのトップチームコーチ、翌年にはヘッドコーチに就任します。
マリノスでは1年目優勝。
2年目はリーグ戦こそ9位と奮いませんでしたが、ACLで決勝トーナメント進出を果たしてます。
経歴まとめ
正直、監督経験としては、オーストラリア下部リーグ、インドとサウジしかないので、かなり未知数と言わざるをえません。
2年間マリノスのコーチを務めたとはいえ、今回だいぶ攻めた人事と言えるのではないでしょうか。
ただオーストラリア下部リーグや、インドなどの武者修行を経て、指導者としてステップアップしてきているのは事実。
ストイコビッチ、ブッフバルトなど世界の名手、名監督が指揮を取ってきたJリーグ。J3で実績を残せばJ2→J1でその後、欧州へと夢は広がっていくでしょう。(将来的にはギリシャ強豪パナシナイコスの指揮がしたいようです)
キャリアとして正念場。ゆえにモチベーションは相当高いと思います。
人柄
『冷静で落ち着いた態度で接し、堅い絆を形成することが信条』とのこと。(wikipediaより)
前金監督も普段は落ち着いた雰囲気でしたが、試合になるとピッチぎりぎりまで来て、怒号を飛ばしてました。
来シーズンはちょっと趣が変わってきそうですね。
選手に対しては冷静でいながら、一方で、指導歴3年目からサッカー後進国のインドに渡るなど、情熱とチャレンジ精神を持った人物だと思います。
時には熱も必要でしょう。期待してます。
チームスタイル
『奪われないボールポゼッションに基づいていて、シンプルなパスとクリエイティブな動き方を組み合わせる』としているようです。(参考サイト)
ボールを保持してパスを繋ぎながら連携で崩していく形のようです。
そういう意味では、前監督のチーム思考と似ているところもありそうですね。
どうなっていくか楽しみです。
まとめ
実績より変革を!
パパス新監督を迎えた背景にそんな意図を感じます。
J2になんとしても上がってもらいたい一方、最近は選手もベテランに偏るなど、「実績」に重きをおいた編成になっていました。
個人的には、パパス氏はJリーグでの経験も浅いですし、気に入った若手がどんどん使われるのではないかなと見ています。中村、三宅、野嶽には一層の飛躍を期待したいです。
それでは。Go for it!