衝撃を受けました。
いままでいろんな創業ストーリーを動画や本で見てきましたが、どんな話より心に響きました。
エックスモバイルの木野社長です。
そもそもエックスモバイルとは
いわゆる格安sim会社。マイネオとかpovoとかと同様の会社です。
でもそれらの会社と違い、あんまり耳にしないかもしれません。
ところがこのエックスモバイル、実は2013年に日本ではじめて立ち上がった格安sim会社なんです。
(ぼくも動画を見てはじめて知りましたが)
木野社長のお顔はこちら。
ちっちゃい小栗旬さんて感じです。(ちっちゃい粗品さんとも)
顔もそうですがエピソード聞くとよりカッコよく見えてきます。
やっぱり夢に突き進む男は補正されますね!
若くして挫折の連続・・
エックスモバイルの木野社長が会社を立ち上げたのは2013年、27歳の時です。
17歳ではじめて起業し、10社以上の会社を立ち上げ、そのたびに倒産をくりかえしていた木野社長。
個人資金も底をつき、サラ金などからも借り入れ。
一時はホームレスまで経験したとのこと。。
同業からの悪い評判もたつようになり、日本から逃げるように国外に移り住みます。
たどり着いたのはマレーシア。
ここで転機があります。
「エアアジア」に感銘受ける
「エアアジア」って航空会社ご存じですか。
世界最大のLCC(格安航空会社)なのですが、マレーシアの会社なんですね。
参加した創業者のセミナーで
- エアアジアがたったの30円の資本金で創業したこと
- 「すべての人々が安く飛行機に乗れるように」という理念を掲げていること
などに感銘を受けます。
当初の志を忘れてた。。
俺は日本を変える仕事にチャレンジしたいんだ・・
そのとき、マレーシアの通信事情を目の当たりにするなどして、日本の携帯電話業界にふと考えがめぐります。
「携帯電話業界って、あんなにデカい業界なのに、docomo、au、softbankの3社しかない。。これって俺が参入したら”4社目”になれるんじゃないか・・」
と本気でそう思ったそうです。
・・もう1度確認しますが、この時点で木野社長は何も持ってません笑
むしろサラ金の借金だけ残ってる状態です。
(ただ”行動力”と”経験”はめちゃ持ってます。結局は金じゃなくその2つが大事ってことですね)
運命の出会い
携帯会社のLCCを目指すと決めた木野社長。
ここで引き寄せの法則笑が大爆発します。
マレーシアから日本に帰る飛行機の中で、某大手通信会社の元役員と席が隣同士になります。
ここで携帯会社参入の話で意気投合したとのこと。
「やるべきだよ」と発破をかけられたそう。
木野社長は俄然やる気に。
「いくらぐらい必要ですか?」と質問したところ、「10億はいるよ」と言われたそう。
それは無理だ…と思った木野社長。
「本当に、当面必要なのはいくらですかね?」と負けじと質問。
「まぁ…1億はいるよ」
と元役員さん。
用意できないと、この元役員さんとの大切な縁が切れてしまう…と思った木野社長。
「わかりました。1億ならなんとか用意できそうなので、1ヶ月後、再度創業に向けもう一度会わせて下さい」
と当時の所持金はたった5万円だったにもかかわらず、1億円を集めた状態で1ヶ月後の再会(やきとり屋)を約束してしまったのです。
金集めの旅路はじまる
1ヶ月で1億集めると豪語した木野社長。
まずは銀行に行きます。
ところが携帯会社を立ち上げようとしてるのに、携帯の支払いが滞っていた木野社長笑
当然、信用情報に傷があり銀号からは借りられません。
続いてサラ金に突撃。
「借り入れどころか、貸した金を払って下さい」
と言われ撃沈笑
闇金が頭によぎるも、1億は難しいと思った木野社長。
…そこでひらめきます。
昔キャッチセールスをやっていた木野社長。
道行くおじさんをナンパして、お金を集めよう!と思いたったのでした。
声かけた人数は1500人…
東京から大阪までお金持ってそうなおじさんに声をかけまくる木野社長。
声をかけたのは1500人にのぼるらしいです。
時には蹴られたり怒鳴られたこともあるとか。
グリーン車で名刺を配って、車掌さんに怒られたりもしたそうです。
結局、東京・名古屋ではだれも出してもらえず、最初に出してくれたのは大阪のおじさん。
ホテルのラウンジで声をかけたところ、「昨日も声かけられたよ」と言われます。
そして「今まで何人に声かけたの?」と問われ1500人と答えた木野社長。
「で、いくら集まったの?」と畳みかけられ、一瞬ウソをつくか迷ったらしいですが、そこは正直に「0円です。みんな1円も出してくれないです」と答えた木野社長。
おじさん「じゃ俺が払ったらお前の1番目の男になれるの?」
木野社長「そうです。あなたが僕の初めての男です!w」
おじさん「じゃあ100万出すわ。何でも好きに使って」
と晴れて初めての出資金をゲットしたのです。
金を出してくれたおじさんもさすが。
恐らくポンと100万出せるということは、何らかの経営者でしょうが、誰も出してないところに価値を感じたところはさすがだなと感じます。
で、またここからスゴいのが木野社長。「ありがとうございます。でも100万じゃ足りないんです。1億出して下さい」とさらに無茶ぶりし断られると、おじさんの携帯を貸してもらって、おじさんの知り合いに連絡していきます。
最終的には、おじさんに仲間を呼んでもらうなどして、ついに1ヶ月で1億が集まったのでした。
スゴいところ
木野社長の改めてすごかったところ。
- とにかく「しつこい」
会社を何度も潰しても、借金してても、サラリーマンに逃げず起業にこだわったところ。
1500人もの知らない人に声をかけたところ。
最初捕まえたおじさんで満足せず、そこから横に広げて、最終的に目標金額に達したところ。
人って地に落ちてからでも、「しつこさ」さえあれば復活できる。
勇気をもらえた話でした。
僕も起業したいので、この動画を励みに頑張っていきたいです。
それでは。Go for it!