タイトルは長渕剛/とんぼから。30代の鹿児島県人は生まれた時からこの曲歌ってます。
さて本題。衝撃的な事実です。
可処分所得から算出したところ、あの花の都”大東京”の実質的豊かさが全国でワーストだったとのことです。
可処分所得とは給料のいわゆる手取りから家賃など生活経費を差し引いたもの。言い替えると「実際に使えるお金」ということができます。
東京の家賃が高いことは当然。でも高い給与がそれを打ち消していたと思ったんですが実態は異なる様子。さっそく見ていきましょう。
経済的豊かさランキング(1位~24位)
資料はコチラ(都道府県別の経済的豊かさランキング)。まず上位半分。1位~24位までです。
赤枠で囲った表、上に行けば行くほど裕福。下に行けば行くほど貧しくなります。
グラフの見方。左から2番目の青い表が(実態に近い中央世帯の)可処分所得。ピンクが基礎支出を表してます。基礎支出とは「食料費」+「家賃」+「光熱水道費」です。
そして赤く囲った表が可処分所得から基礎支出を引いた、いわゆる「豊かさ」を示してます。
東京で働く勤労者の可処分所得は全国12位
グラフを読み解いていきます。
まず左から2番目の可処分所得。本来ココがぶっちぎりで東京でなければいけないと思うんですが、なかなか出てきません。やっと出てきて12位。全世帯でも3位。
ここで1つ注釈。このランキングは「勤労者世帯」に絞ったもの。経営者などは含まれていません。東京は会社の数が尋常じゃないですし金持ち経営者の数も多い。その連中を加えれば東京が頭抜けるでしょう。
ただ逆にパンピーにとってそうした”バグ”はむしろランキングに必要なし。これは我々パンピーサラリーマンが「どこに住めば豊かに生きれるのか?」というライフハックな指標なのです。
さてランキングに戻ります。
可処分所得の上位は1位:富山、2位:三重、3位:山形と続きます。これは正直・・意外。東京じゃなくても関東や地方中核都市が上位かと思いました。
そしてピンクの基礎支出。逆にここが圧倒的に東京1位になりました。”家賃の高さ”が支出を押し上げてるのは明白。2位以下は神奈川、埼玉、千葉と東京の衛星都市が上位になりました。この辺は予想通り。
可処分所得から基礎支出を引いた「豊かさ」。トップは三重県
そして赤枠で囲った「豊かさ」のトップは三重県でした。可処分所得で富山に次ぐ2位だったものの、基礎支出を1位富山より低くおさえ1位に輝きました。やはりお伊勢さんを抱える神様の国は豊かだった。。三重県に関する情報が不足しててこれで終わりそうなので、その他気づいたことを2つ。
1つは2位:富山、5位:福井で北陸が2県上位に入ってること。北陸と言えば全国的に学力が高いことで有名。やはり豊かさと学力は比例関係にあるんでしょうか。次回はそれを検証したいと思います。
もう1つは、少し下がりますが20位に佐賀県が”九州勢トップ”で入ってること。何かと自虐に走りがちな佐賀県ですがちゃっかり豊かな県でした。
経済的豊かさランキング(25位~最下位)
続いて下位。25位~最下位です。
大都市から地方中核都市が軒並みこちらの下位グループに入ってます。基礎支出が高いことが影響してると想定。
あと端っこにある県も厳しい結果に。高知、北海道、鹿児島、青森、沖縄など。農畜産業の自営業が盛んで、大手勤め先が少ないからかなと思います。
・・と、ここまで読んでいただいた方はこう思うのではないでしょうか。あれ、東京がワーストじゃないの?と。確かに東京は42位と低いですが最下位ではありません。
ここからが国土交通省。今の時代にマッチした実質的豊かさを再計算してくれてます。
時間も豊かさに含めるべき
豊かさって金だけじゃありませんよね。「使える時間が豊富にあること」。これも立派な豊かさの1つです。
そこで国土交通省は「通勤時間の長さ」を費用に換算。先ほどの「豊かさ」の表から「通勤費用」を除いて”真の豊かさ”を算出したのです。
それがコチラ。
1位:三重、2位:富山の順位は変わりません。豊かだけど通勤時間もほどほど。暮らしやすい県なんでしょうね。1度住んでみたい。
下位に目を移すとタイトル通りここで東京が最下位になりました。リモートで仕事する時代。今後も東京に住み続ける理由はありません。経営者は人材や金融などの資源を獲得できるからいいですが、搾取される側の雇われリーマンはむしろ東京に住むと豊かになれないことがこの表で証明されました。
気づいたら即行動。Let’s 脱東京!
それでは。Go for it!
出典:国土交通省HPより