J3サポーターであればお気に入りのクラブがJ2、ゆくゆくはJ1に昇格することが悲願ですよね。
昇格のために何が必要でしょうか?
選手や監督、スタッフ…
様々な要素はあると思いますが、それらの源になっているのが”金”=クラブ予算です。
でも本当にお金をかければ昇格できるのでしょうか。
そこでこの記事では、直近シーズンのJ3クラブ別予算と順位を検証していきます。
(目次をクリックすると各シーズンの結果に飛べます)
検証結果:お金で昇格できる(ただしお金をかけずに昇格した事例もある)
結論、お金をかけ続ければ昇格できることが分かりました。
但し、リーグ中規模の予算でも上位に食い込んだ事例もあります。
それらを示すため各シーズンの予算と順位の関係を見ていきます。
J3クラブ予算と順位の関係を検証
2017年度予算(2017シーズン順位)
まず2017年度から見ていきます。
グラフの見方ですが、
- 青の棒グラフ…予算における強化費(人件費・試合関連費・トップチーム運営費・アカデミー運営費の計)
- 赤の折れ線グラフ…シーズン順位
となっています。
もし「予算通りの順位」なら、折れ線グラフも棒グラフに沿って右肩下がりのグラフになります。
2017シーズンでわかること
・全体的にゆるやかな相関関係だが、隣合う予算の近いクラブで順位に差がついている
⇒フロントの予算にかけた額は同じでも選手スタッフの活躍に応じ順位が大きく変動したシーズン
・優勝を果たした秋田、3位沼津の予算規模はリーグ中位
⇒中規模クラブでも優勝又は昇格を勝ち取れることを証明
・予算額では北九州が圧倒的1位。長野が2位
⇒この流れは次シーズン以降も続く
2018年度予算(2018シーズン順位)
続いて2018シーズン。
2018シーズンでわかること
・予算額ぶっちぎりトップの北九州が最下位
⇒衝撃的です。フロントは怒り心頭でしょう。その他長野など予算上位のチームが軒並み振るわなかったのがこのシーズンの特徴です。
・リーグ中規模の琉球が優勝。鹿児島が2位。
⇒2017と同じく中規模クラブでも優勝又は昇格を勝ち取れることを証明。
2019年度予算(2019シーズン順位)
2019シーズンです。
左端の鹿児島はJ2ですが、当サイトは鹿児島を応援しておりますので特別に掲載しております笑
J2参入でスポンサー収入も増えて、強化費にかなり使えるようになっていますね!
2019シーズンでわかること
・リーグ全体として3シーズンで最も予算と順位の相関がある
・北九州は常にトップクラスの予算を持つチームとして念願の優勝を果たす
⇒昨年最下位でも金をかけ続ければ結果は出る。
・リーグ中規模の群馬が2位。長野の低迷が続く。
2020年度予算(2020シーズン順位)
最後に2020シーズンです。
2020シーズンでわかること
・圧倒的強さでJ3を制した秋田、昇格を果たした相模原の予算はリーグ中規模。(相模原と上位チームとの予算の差は倍以上!)
⇒他チームと比較して監督・選手の活躍が顕著。
・中規模チーム讃岐はさらに下位(16位)に沈む。
⇒スポンサー・サポーター離れ懸念。フロント・現場の刷新が必要。
・2019シーズン最下位の岩手が一気に強化費を倍以上に増やす。
⇒予算通りではないものの、結果順位を大幅に上げる。(2021シーズンは躍進か?現在上位につけてます)
まとめ
総括としては…
- お金で昇格は出来る。(予算を注ぎ込んできた北九州の2018最下位→2019優勝はある意味必然)
- 但し、お金をかけなくても昇格及び上位に食い込むクラブは存在する。(秋田、琉球、群馬など)
- 近年の予算の掛け方から、岩手・長野の上位進出が予想される。
以上です。
ただ一方で企業への投資と同じで効率よくクラブ経営出来れば良いですよね。
そういう視点でJ3クラブ別勝点取得率ランキングを作りました。良かったら合わせてご覧ください。
それでは今日はこの辺で。Go for it!
(参考資料)
・Jクラブ個別経営情報開示資料(各年度)
・Jリーグ.jp