【ダウン症の書道家】金澤翔子の書が武骨でカッコ良い

読んでよかった



たまたま見つけた本。『翔子の書』。パラパラと手に取りましたがこれが良い。


武骨でむき出しな感じがカッコ良いです。

紹介する方法はないかなーと思っていたら(無断転載はだめなので)、金澤翔子さんの公式サイトに作品がアップされてました。

作品集の中でも僕は特に『鎮魂』が素晴らしいと思います。

あと『心に光を』『共に生きる』『大道無門』も良い。『平和の祈り』も面白い文字配置になっていてインパクトあります。


障害 × スキル = プレミアム

  • 金澤翔子さんの書自体が素晴らしいこと
  • 健常者より大変な努力が必要なこと

を前提とした話。

よくスキルを掛け合わせる(スキル×スキル)と希少価値が出るといいますが、障害は持って生まれたプレミアム。(本人とご家族の辛さは理解した上で)絶対数が少ないこと自体は価値。


その持って生まれた希少価値を生かすのは周りの人。

母親の泰子さんは普通学級から身障者学級に移ったあとの、あり余る2人の時間を毎日『般若心経』に費やしたとのこと。

そのときの翔子さんの涙の跡の残った『般若心経』が今でも一番人気の作品らしいです。


1点突破してスキルを獲得するとすでに持っている障害が個性となって一気に掛け算効果でプレミアが増幅される。(泰子さんはもともと翔子さんを書家にするつもりはなかったらしいですが)

母親の泰子さんは本で「闇の中に光はある」と表現されてますけど「闇の中」自体が希少価値。

例えばコンプレックスや失敗も経験した人が比較的少ないから求められるわけで。

いかに人が少ないところに自分を置くか、又は自分が持ってる希少な経験に気づいて活かすか、が大事だよなーと思った次第です。

なんか本筋とズレましたが素晴らしい書です。パワーをもらいたい人は是非見に行ってみてください。

それでは。Go for it!